「~外構」「~造園」と数多くの業者があふれています。
エクステリアの業者やプランを考える前にまずは、良質なエクステリア造りのための基礎知識、
よくある疑問を徹底解説致します。
- ◆建築基準法とブロック塀
- ◆カーポートを設置するには
- ◆エクステリア(外構)と都市計画
- ◆外構工事と道路使用許可、標識や道路工作物の撤去について
コンクリートブロック造による塀の基準は建築基準法に定められています。しかし、その内容は最低限の基準でしかありません。
「もし、地震などで塀が倒壊し、誰かに怪我をさせてしまったら……」
民法717条では、塀などが倒壊して被害が生じた場合、
『所有者がその損害を賠償しなければならない』となっています。
そのような事が絶対あってはならないと、フルフィルでは、さらに安全な規準である(社)日本建築学会の「コンクリートブロック塀設計規準」よりも厳しい業界最高レベルの施工基準を設けています。
ブロック塀に使用される材料の規定
●ブロックは、JISA 5406(建築用コンクリートブロック)で定められて
いる製品か、これらと同等以上の品質のものを使用すること。
●鉄筋 D10は、『あんしん鉄筋』を使用すること。
D13は、JIS G3112(鉄筋コンクリート用棒鋼)、
JIS G3117(鉄筋コンクリート用再生棒鋼)に定められている
SD295A(異形鉄筋)、SDR295(異形鉄筋)以上のものを使用すること。
●コンクリートやモルタルは、JIS規格で定められている18N/mm2
(180kg/cm2)以上の圧縮強度のものを使用すること。
ブロック塀の高さの規定
●ブロック塀の最大高さ(H)は、地盤面より2.2mとする。
控え壁の有無、埋戻す土及び基礎の形状により、高さの限度が変わる。
●ブロック塀の高さは、低い位置の地盤面から測ること 。
(下図:塀の高さの測り方参照)
ブロックの厚さの規定
●ブロックの厚さは塀の高さが、2.0m 以下の場合は 12cm 以上、
2.0m を超える場合は 15cm 以上とする。
(下表:ブロック厚さと塀の高さ参照)
●鉄筋のかぶり厚さや施工性を考慮し、2.0m 以下は 12cm、2.0m
を超え2.2m 以下は 15cm 厚のブロックを標準とする。
●既存ブロック厚が10cmで積足す場合は 10cm厚を使用する
場合がある。
基礎の規定
●基礎は、鉄筋コンクリート造または型枠ブロック造布基礎とする。
●上記I型、T型、L型基礎の中で、安定性に優れたL型基礎を標準と
する。
●基礎の立上がり部分は厚み15cm の型枠ブロックにコンクリート
をフル充填して使用する。
●基礎の大きさは、塀の高さによって異なり、"ブロック塀基礎標準図"
の通り。
●基礎下地は砕石(C-40)を10cm厚に転圧すること。
配筋の規定
●ブロック壁体内の縦筋は、ブロック空洞内で重ね継ぎしてはならない。
●既存の鉄筋に継ぎ足す場合、両面溶接で 5d 以上、片面溶接で 10d 以上とする。
●基礎に鉄筋径の40倍以上の長さを埋込み、1本もので塀の高さ分立ち上げること。
●鉄筋は、直径10mmのあんしん鉄筋を使い、間隔は20cm~80cm以内で配置
すること。
(下表 たて筋・よこ筋の鉄筋間隔参照)
控え壁の規定
●控え壁は、L 型基礎の場合、塀高さ 1.6m(ブロック 8 段)まで
控え壁なしで施工することができる。
●塀高さが 1.6m を超えるときは、ブロック端から 0.8m 以内に、長さ
方向には 3.4m 以内ごとに塀本体と同時につくること。
●控え壁の縦筋は、1.8m 以下は D10(あんしん鉄筋)、1.8m を超える
場合は D13、横筋は 60cm以下で配筋すること。
●控え壁の上部2段分は下げてもよい。