エクステリアの基礎知識
エクステリアの基礎知識
いざ探し始めて、エクステリア業者の多さに驚かれる方も多いでしょう。「~エクステリア」
「~外構」「~造園」と数多くの業者があふれています。
エクステリアの業者やプランを考える前にまずは、良質なエクステリア造りのための基礎知識、
よくある疑問を徹底解説致します。

コンクリートブロック造による塀の基準は建築基準法に定められています。しかし、その内容は最低限の基準でしかありません。
「もし、地震などで塀が倒壊し、誰かに怪我をさせてしまったら……」
民法717条では、塀などが倒壊して被害が生じた場合、
『所有者がその損害を賠償しなければならない』となっています。
そのような事が絶対あってはならないと、フルフィルでは、さらに安全な規準である(社)日本建築学会の「コンクリートブロック塀設計規準」よりも厳しい業界最高レベルの施工基準を設けています。

建築基準法 ブロック塀規定

 ●施工最大高さ H=2.2m以下
 ●2m以下の塀は厚さ100mm以上、2mを超えるものは厚さ150mm以上のブロックを使用。
 ●基礎の成(高さ)は350mm以上とし、根入れ(地中部)を300mm以上とする。
 ●鉄筋は9mm以上のものを縦横に800mm以下の間隔で配筋する。壁頂部及び基礎の横筋に180°フックを
  用いる。
  ただし、鉄筋径の40倍以上を定着させる場合は省略できる。
 ●延長3.4mごとに9mm鉄筋を入れた、高さの1/5以上突出した控壁を設ける。ただし、高さ1.2m以下の塀では
  不要。

フルフィル・スタイル施工基準はさらに厳しい!

ブロック塀に使用される材料の規定

●ブロックは、JISA 5406(建築用コンクリートブロック)で定められて
 いる製品か、これらと同等以上の品質のものを使用すること。
●鉄筋 D10は、『あんしん鉄筋』を使用すること。
 D13は、JIS G3112(鉄筋コンクリート用棒鋼)、
 JIS G3117(鉄筋コンクリート用再生棒鋼)に定められている
 SD295A(異形鉄筋)、SDR295(異形鉄筋)以上のものを使用すること。
●コンクリートやモルタルは、JIS規格で定められている18N/mm2
 (180kg/cm2)以上の圧縮強度のものを使用すること。

ブロック塀の高さの規定

●ブロック塀の最大高さ(H)は、地盤面より2.2mとする。
 控え壁の有無、埋戻す土及び基礎の形状により、高さの限度が変わる。
●ブロック塀の高さは、低い位置の地盤面から測ること 。
 (下図:塀の高さの測り方参照)

ブロックの厚さの規定

●ブロックの厚さは塀の高さが、2.0m 以下の場合は 12cm 以上、
 2.0m を超える場合は 15cm 以上とする。
 (下表:ブロック厚さと塀の高さ参照)
●鉄筋のかぶり厚さや施工性を考慮し、2.0m 以下は 12cm、2.0m
 を超え2.2m 以下は 15cm 厚のブロックを標準とする。
●既存ブロック厚が10cmで積足す場合は 10cm厚を使用する
 場合がある。

基礎の規定

●基礎は、鉄筋コンクリート造または型枠ブロック造布基礎とする。
●上記I型、T型、L型基礎の中で、安定性に優れたL型基礎を標準と
 する。
●基礎の立上がり部分は厚み15cm の型枠ブロックにコンクリート
 をフル充填して使用する。
●基礎の大きさは、塀の高さによって異なり、"ブロック塀基礎標準図"
 の通り。
●基礎下地は砕石(C-40)を10cm厚に転圧すること。

配筋の規定

●ブロック壁体内の縦筋は、ブロック空洞内で重ね継ぎしてはならない。
●既存の鉄筋に継ぎ足す場合、両面溶接で 5d 以上、片面溶接で 10d 以上とする。
●基礎に鉄筋径の40倍以上の長さを埋込み、1本もので塀の高さ分立ち上げること。
●鉄筋は、直径10mmのあんしん鉄筋を使い、間隔は20cm~80cm以内で配置
 すること。
(下表 たて筋・よこ筋の鉄筋間隔参照)

控え壁の規定

●控え壁は、L 型基礎の場合、塀高さ 1.6m(ブロック 8 段)まで
 控え壁なしで施工することができる。
●塀高さが 1.6m を超えるときは、ブロック端から 0.8m 以内に、長さ
 方向には 3.4m 以内ごとに塀本体と同時につくること。
●控え壁の縦筋は、1.8m 以下は D10(あんしん鉄筋)、1.8m を超える
 場合は D13、横筋は 60cm以下で配筋すること。
●控え壁の上部2段分は下げてもよい。

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